2011年1月22日土曜日

<新生銀行>最終赤字1401億円 八城社長、引責辞任へ

 新生銀行は10日、10年3月期連結決算の業績予想を下方修正し、最終(当期)損益が1401億円の赤字(従来予想は100億円の黒字)になると発表した。最終赤字は2期連続のため、八城政基社長は6月末で引責辞任し、後任には旧第一勧業銀行出身で企業向け融資業務などに明るい、いすゞ自動車取締役の当麻茂樹氏(61)を迎える方針。10月に予定していたあおぞら銀行との合併撤回とあわせて、14日の決算発表会見で正式発表する。

 金融庁検査の結果を踏まえ、消費者金融子会社のアプラスなどが過払い利息返還請求に備えて引当金を積み増したほか、国内不動産向け融資に対する大幅な損失計上も迫られた結果、09年3月期(1430億円の最終赤字)とほぼ同水準の巨額赤字に陥ることになった。最終赤字は大手行で唯一となる見込みで、業績改善の遅れが鮮明になった。普通株式の配当は無配とする。

 ただし、3月末の連結自己資本比率は8.35%と、健全性の目安となる8%はクリアする見通しだ。

 新生銀は昨年7月、あおぞら銀行と今年10月に合併する方針を発表したが、新銀行の経営方針などをめぐり両行の主導権争いが表面化。リーマン?ショック後の金融危機が収束し、資金調達の不安が薄らいだこともあって、両行はすでに合併を取りやめる方針を固めている。

 合併計画を主導した金融庁の意向を受け、両行は業務提携を維持する方針だが、単独での生き残り策や公的資金返済策を策定できるかどうかは不透明だ。【清水憲司】

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引用元:三國志 専門サイト

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